１期で無事「お披露目」を突破し、成人として扱われるようになったケイトとエミリコ。２期ではシャドー家の主「偉大なるおじい様」に対抗する術を模索するべく「星つき」を目指す二人が、子供たちの棟で起こった亡霊騒ぎを解決するべく、その犯人と目される「ローブ様」の正体を追っていく。前期と変わらずミステリー要素が中心となるストーリーだが、前期で作品の世界観の大きな要素を占めていたシャドー家の謎がほぼ明らかになっているため、話のスケール感は小さくなってしまった印象。また、本作の核心的な謎の一つである「なぜケイトは初めからシャドー家の支配構造について予め一定の知識があったのか」「なぜケイトは最初からエミリコに同情的で、個性を認めていたのか」については、明らかになるのはもう少し先になる。相変わらず伏線の敷き方は丁寧だし、CloverWorksによるアニメーションもレベルが高く、よく動く。エミリコ含めたキャラも可愛い。が、話の内容としては割と地味な描写が続くので、そういう意味では好みが分かれそう。本作は、派手さには欠けるが世界観構築と話の構成がとても丁寧な作品だ。その後の展開を知ってからもう一度見直すと、実に色々と腑に落ちる描写が多いことに気付かされる。なので制作側も鑑賞側も、長期的な構えをもって本作に接するのが肝要と思われる。温かいコーヒーや紅茶片手に秋や冬の夜長にゆっくり鑑賞したいアニメ。

この作品の全１２話と第１期の全１３話のみを見ており、原作の漫画などは読んでいません。なので、このアニメシリーズの第１期と第２期の感想です。　基本的に、主人公の「シャドーの」ケイトと、ケイト担当の「生き人形の」エミリコが、仲間たちとともに、「シャドーハウスで起こる『不可解な事件』の謎」を調査し、推理し、解決する、というストーリーでした。なので「不可解な事件の謎を解きがち」な、探偵もの、推理ものが好きな人向きかな？という印象です。　が、一方で、この作品の中には「事件を解決する」より、もっと大事な「解決しなければならない問題」が複数含まれていると思われ、しかし登場人物たちは、そちらの方は、一向に解決しようとしないと言うか、あまり興味を示さないというか、「時期尚早」と考えているのか、積極的に迫ろうとしません。　で、その「解決しなければならない大事な問題」というのが、例えば「エミリコなどの「生き人形」って、人間そっくりだけど、実際、人間なんじゃないの？」とか、「シャドーって、炭の化物？ってか、そもそも生き物なの？正体は一体なに？」とか、「シャドーと生き人形って、どうして生活をともにしてるの？」とか「偉大なるおじい様って、シャドー？それとも人間？あるいはそれ以外？」とか「偉大なるおじい様って、何の『目的』でシャドーハウスを作り、このお話の中でしているような（残酷な）事をしているの？」などなど、シャドーハウスで起こる個々の事件などより、もっと「根本的に解決せねばならい謎」があるよね？と、私には思われるのですが、そちらの謎は、ほとんど捜査、推理、解決の努力をせずに放置されている感じです。　確かに、この第２期の中頃から、少しずつ、その「根本的な謎」のいくつかに迫る場面があったりはしますが、そういう場合は全て「言葉で説明」されており、つまり「作者がキャラのセリフによって、視聴者に説明しちゃってる」感が否めないと感じられるのが、残念です。　ただ過去に、「とある事件」が起こっていて、それが元で今書いたような「根本的な謎」の一つが、一部のシャドーと生き人形たちに知られてしまい、更にそのことが原因で、今現在、この第２期で描かれた事件が起こっているということが、この第２期を見ると分かるので、この第２期で描かれた「『現在の』表層的な事件」も間接的には、そうした「根本的な謎」に迫る結果になってはおり、そして今度はそのことが、「未来の」、つまり第３期で描かれるであろう「根本的な謎」への本格的な調査・推理・敵との対決などに「つながっていく『予感』」を感じさせるので、それら「根本的な謎」は、第３期で「一気に」「セリフで、ではなく」解き明かされて視聴者をビックリさせる、という意図を制作者が隠し持っているのかもしれません。　なので、既に１期２期を見てしまった私は、「ひょっとしたらまた、キャラが言葉で説明しちゃうかも？」などという恐れを抱きながらも、「今度こそ３期では一気に謎に切り込み、完全解明？」という期待も捨てきれず、きっと第３期もまた見てしまうでしょう。　どうか第３期では、「表層的な事件」の捜査に終始し、重要な「根本的な謎」は、その操作の過程で「全部言葉で説明しちゃう」などということになりませんように…、そう祈るばかりでございます。そういうわけで、第３期に「素晴らしい謎解き、種明かしがある（ハズ！）」という期待と、第３期も「第１期や第２期のような、些末な事件の捜査に大騒ぎし、大事なことは全部言葉で説明しちゃう」という恐怖が相半ばしているので、現時点でこの第２期に★３個の評価をつけさせていただきます。

シーズン１から見ています。シーズン１よりもスポットがいろいろな人物にあたって幅広く見ごたえが出てきました。続きも期待しています。

シーズン１の面白さに拍車がかかったシーズン2、あまりの面白さに止めることが出来ず、一気見をしてしまいました。シーズン１で既にシャドー家の彼らが何者なのかの答えが出てしまっているので、この先の展開は決まっていると思っていましたが、とんでもないことでした。敵対する者、協力する者、諦めない者、画策する者、隠す者・・・それぞれが交差していて面白くて仕方なかった。先を知るにはシーズン3を待つか原作を読むしかないのですが、全巻大人買いしたくなる程面白いです。

ずっと気になってはいたものの最近初めて1期を観て、本っっ当に久しぶりに心揺さぶられるくらい面白くてキャラたちを好きになる作品に出会えてとにかく幸せです。ありがとう。今期にも現在進行形でやっていたなんて嬉しすぎて…アニメは観れるときにランダムに観てはいるものの、個人的にはすごく面白いものって残念ながらほとんど無いのですよね。加えてキャラクターに魅力を感じられるのはさらに少ない。そういう視点で観ているので、2期はキャラの掛け合いばかり多くてストーリー的には失速っていうレビューが散見されていたのは新鮮というか興味深い。なるほど、キャラに興味ない人はそう思うんだ。エミリコは文句なしにかわいいし、1期の初登場シーンから期待の新人感出してたショーンもこの頃エミリコのこと好きっぽいのとかめちゃくちゃ良いし、ジョンは相変わらずケイト愛が溢れまくってて素敵だし、パトリックがまさかエミリコを…！とか、もう全てが尊すぎてのたうち回ってる。今期に多いギャグテイストの掛け合いは、オタク二次創作勢の妄想を先回りしてくれているかのようで大変ありがたい。漫画はあまり読まないけど、こればかりは全巻読んでみたくなる。でも、今後アニメが2期以上続いた場合楽しみが薄まるな…と悩ましい限りです。

原作愛読者なのでこのストーリー展開には納得していないが、ローブ様のお話しは大好きなので是非とも綺麗に描いてほしい作画も音楽も素晴らしいので期待してます

必ず助かるのでスリル感がなく同じ展開になってしまっているなという印象です

わかりさすく、丁寧で勉強になります。この先生の本はよいです。